そのまな板、家族の健康をじわじわ蝕んでいるかもしれない

健康

便利でも危険、プラスチック製まな板の落とし穴

身近なキッチン用品に潜むリスク

私たちの生活に欠かせないプラスチック製品。
特にキッチンでは、手軽で便利なプラスチック製まな板が多くの家庭で愛用されています。
100円ショップでも手軽に購入できるまな板は、軽量で使いやすく、手入れも簡単。

しかし、その便利さの裏には見過ごされがちなリスクが潜んでいます。

特に注目されているのが、プラスチック製まな板から発生するマイクロプラスチックです。この目に見えない問題が、どのように健康や環境に影響を及ぼすのかを掘り下げてみましょう。

マイクロプラスチックの危険性

この衝撃のポストをみて、日常的に使用しているまな板がこんなにも健康リスクを伴うとは想像もしていませんでした…。
でもよくよく考えてみればプラスチックは消化できるはずもなく、例えばマイクロプラスチックを摂取した実験動物で腸の炎症が確認されたという研究もあります。(Lu et al., 2018)
少しずつ蓄積されていけば、それは体にいいわけないですよね…。

「マイクロプラスチック」世界各地の海中のあらゆる深さに分布 | NHK
【NHK】海の生態系への影響が懸念されている「マイクロプラスチック」の分布状況について、過去10年間に世界各地で収集されたデータを…
東京湾・三番瀬の砂浜、1平方メートルあたりの微細プラごみ8万個超…風などで流れ着く
【読売新聞】 千葉県船橋市と日本大学生産工学部(習志野市)は、市内の海などで共同で行った海洋プラスチックごみ調査の結果を発表した。東京湾最奥部にある同市の三番瀬の砂浜では、大きさが5ミリ・メートル以下の微細なプラスチック「マイクロプ


このニュースのように、今までは、マイクロプラスチックって海にペットボトルやビニール袋を捨てることで海洋汚染が進み、海の生態系や魚介類への被害が出る、という認識でした。


しかし、実際には私たちの日常生活の中でも、マイクロプラスチックは身近な製品から発生していて、特にプラスチック製のまな板や調理器具、食品包装などがその一例であり、食品を通じて体内に取り込まれるリスクがあることを理解する必要があります。

「海洋汚染だけではなく、日常生活の中でも発生するマイクロプラスチックをどう減らすか」をテーマに、自分や家族の健康を守るため考えてみました。


プラスチック製まな板の見えないリスク

1. 食材を通じて摂取するマイクロプラスチック

プラスチック製まな板は、食材を切るたびに目に見えない微細な削りカス、傷ついた表面の破片や粒子が食材に混入する可能性があり、マイクロプラスチックを発生させます。マイクロプラスチックは体内で消化されず蓄積する可能性があり、健康への影響が懸念されています。

アメリカ化学会の研究によれば、ポリプロピレン製まな板では年間約7,940万個、ポリエチレン製まな板では年間約1,450万~7,190万個のマイクロプラスチックが発生すると推定されています。この粒子は、体内に取り込まれることで腸内環境に影響を与え、炎症を引き起こす可能性があります(Lu et al., 2018)。


2. マイクロプラスチックが体にもたらす影響

摂取されたマイクロプラスチックは、以下のような健康リスクを引き起こす可能性があります。

  • 腸内炎症:
    体内に入ったプラスチック粒子が腸壁を刺激し、慢性的な炎症を引き起こす可能性があります。
  • 有害物質の吸着:
    マイクロプラスチックはPCBやフタル酸エステルなどの有害物質を吸着する性質があり、体内で内分泌を攪乱するリスクがあります。
  • 長期的な影響
    長期間にわたり摂取されることで、免疫系や代謝機能に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。

3. プラスチック製まな板の廃棄が引き起こす環境問題

プラスチック製まな板の問題は、使用中だけではありません。
廃棄後も分解されることなく環境中に残り続け、以下のような影響を及ぼします。

分解されにくい持続的な負荷
廃棄されたプラスチックまな板は自然分解せず、環境中に長期間残存します。

リサイクル率の低さ
プラスチック製まな板のリサイクル率は非常に低く、不適切な処理が問題です。

広がる環境負荷
海洋や陸上に蓄積され、生態系全体に悪影響を及ぼします。


安全なまな板の選び方

多くの人が「まな板は削れにくい素材がいい」と考えがちですが、実はもっと大切なのは“削れたときに何が出るか”。
天然素材のまな板は、もし削れても「木のくず」であり、人体に影響を与えることはありません。
天然のヒノキやいちょうならではの抗菌性・刃当たりのやさしさ・香りの心地よさ。
安全性と使い心地の両方を叶えるまな板として、いま注目されています。マイクロプラスチックの発生を抑え、安全かつ環境に優しいまな板を選ぶことが重要です。

素材 マイクロプラスチック 刃当たり 衛生面 耐久性 おすすめ度
ヒノキ(檜) 出ない ◎ やさしい ◎ 抗菌・水切れ良 ◎ 長持ち・香りも
いちょう(銀杏) 出ない ◎ 非常に柔らかい ◎ 油分でカビにくい ◎ 反りにくく長持ち ◎◎ 最もおすすめ
青森ヒバ 出ない ○ やや硬め ◎ 抗菌力最強クラス
出ないが注意 △ 硬めで刃が傷みやすい ○ 乾きやすい △ 接着剤入り注意 △〜○
合成ゴム 出にくい ○ 程よい弾力 ◎ 漂白OK・衛生的 ◎ 非常に丈夫
ガラス 出ない × 刃が傷みやすい ◎ 衛生面は最高
セラミック 出ない × 固くて刃が欠けやすい

1. 双葉商店のイチョウまな板が選ばれる理由

既にご存じの通り、プラスチック製まな板は、使用中に微細なプラスチック片が発生し、食品に混入するリスクがあります。一方、双葉商店のイチョウまな板は天然の一枚板を使用しており、マイクロプラスチックの心配がありません。

木製まな板の中でも、「いちょう」は特別な存在です。
柔らかいのにしっかりとコシがあり、刃当たりのやさしさは格別。
プロの料理人がいちょうを愛用するのも、その使い心地と耐久性を知っているから。
削れても安全で、抗菌性も高く、家庭で“毎日安心して使えるまな板”として、いちょうは理想的な素材です。

2. 日本唯一のイチョウ材専門店としての信頼と実績

日本で唯一のイチョウ材専門店、双葉商店
昭和21年の創業以来、まな板一筋に歩み続け、福井県・越前の豊かな自然が育んだイチョウの一枚板を使い、まな板や料理べらを丁寧に製作しています。
その確かな技術と品質は、「福井県郷土工芸品」にも認定されるほど。
長年にわたって信頼を集めてきた、“本物の木のまな板”を探している方にこそ選んでほしい逸品です。


3. 主婦に嬉しい使いやすさとお手入れの簡単さ

  • 刃当たりの良さ
    自然素材でプラスチックを含まない。刃当たりがよく、削れても“木くず”なので安全性が高いイチョウの木は適度な柔らかさと弾力性を持ち、包丁の刃を傷めにくいので、調理がスムーズに行えます。
  • 速乾性と抗菌性
    イチョウ材は適度な油分を含み、水はけが良く乾きやすい特性があります。さらに、天然の抗菌力を備えており、カビが生えにくく衛生的です。
  • におい残りの少なさ
    フラボノイドを含むイチョウのまな板は、食材のにおいが残りにくく、次の調理に影響を与えません。

4. 反りやゆがみが出にくい高品質な一枚板

双葉商店のまな板は、接着剤を使用せず無垢の一枚板から丁寧に削り出して作られています。イチョウの年輪は木目の差が少なく材質が均一で、反りやゆがみが出にくい特徴があります。これにより、長く安心して使用できます。


野菜魚のマークが焼印されており使い分けの目印になります。

かわいい焼印(野菜面)

かわいい焼印(魚面)

側面には雰囲気のある製造元の刻印

イチョウの木が柔らかさと弾力性を持ち合わせているので刃当たりがよく、台所にトントントンと心地良い音が広がるのが良いですね。

2.国産ヒノキ使用「土佐龍のヒノキまな板」

「ヒノキのまな板」とひとくちに言っても、品質や作りには大きな差があります。
その中で私が本当に信頼できると思ったのが、“土佐龍のヒノキのまな板”です。

四万十の山で育ったヒノキを一枚板から削り出した、土佐龍のまな板
手に取ると、ほんのりと香る木のにおい。
料理をしている時間が、ちょっと心地よく感じられるのは、この香りのおかげかもしれません。

表面はなめらかで水切れがよく、すぐに乾くから衛生的。
ヒノキに含まれる天然の油分には抗菌性や防カビ作用があると言われ、
毎日使う台所道具としても、頼もしい存在です。

音もやさしく、包丁の刃にもやさしい。
トントントン…とまな板に響く音さえ、どこか柔らかく聞こえるのです。

飾らないけれど、気持ちに寄り添う一枚。
安心できる素材を選びたい方には、こういう「まな板」が、ちょうどいいのかもしれません。

3.エピキュリアン カッティングボードが選ばれる理由

デザイン性の高さが目を引くオシャレなまな板です。
スタイリッシュでありながらも耐久性にも優れたまな板です。176度の高温まで対応可能なうえに食洗機での利用もでき、主婦層にとって魅力的な特徴を多く備えています。


1. 環境に優しい素材とマイクロプラスチックの抑制

エピキュリアンのまな板は、天然木の繊維を合成したセルロース繊維で作られています。
この素材はプラスチックを含まないため、使用中にマイクロプラスチックが発生するリスクを低減します。また、表面は非多孔性で水分や細菌の侵入を防ぎ、清潔さを保ちます。

2. 信頼のブランドと実績

エピキュリアン社は、環境に配慮した製品作りで知られるアメリカのメーカーです。エピキュリアンのカッティングボードは世界中で愛用されており、特にデザイン性と機能性の高さから多くの支持を得ています。

3. 主婦に嬉しい使い勝手の良さ

  • 軽量で扱いやすい
    薄型で軽量なデザインは、持ち運びや収納が簡単で、日常の調理作業をスムーズにします。
  • お手入れ簡単
    水切れが良く、食器洗浄機にも対応しているため、忙しい主婦の方々にも手間がかかりません。
  • 耐熱性
    耐熱温度は176℃まで対応しており、調理中の一時的な鍋敷きとしても利用可能です。

4. デザインとサイズの多様性

エピキュリアンのまな板は、ナチュラルとブラックの2色展開で、キッチンの雰囲気に合わせて選べます。また、S・M・L・LLの4サイズがあり、用途や調理内容に応じて最適なサイズを選択できます。

合わせやすい色使いで、無造作にひっかけたり立てかけても、おしゃれなので、みえる収納でも良いですね。

エラストマー製のまな板も注目されているけれど…

最近では、「エラストマー」という素材を使ったまな板も人気があります。
エラストマーとは、ゴムのように柔らかくしなやかな合成樹脂(プラスチックの一種)のこと。

柔らかいので包丁にもやさしく、硬いプラスチック製のまな板よりも削れにくくて長持ちするという特徴があります。
漂白や食洗機に対応している商品も多く、お手入れのしやすさでも注目されています。


❗ ただし「100%安心」とは言い切れない理由

エラストマー製まな板は「削れにくい=マイクロプラスチックが出にくい」という点では優秀ですが、
そもそも原料はプラスチックを含んでいるため、使い方次第では微細な削れカスが発生する可能性もゼロではありません。

たとえば──

  • 長く使って表面に細かな傷が増えると、そこに包丁が当たりやすくなり、削れやすくなる
  • 高温で変形したり、傷みが早くなる商品もある(熱湯・電子レンジNGの場合も)

つまり、エラストマー製は「プラスチック製よりは安全。でも天然木製よりは一歩下がる」といった立ち位置になります。


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